3年間靴下の重ね履きをしたけれど

「冷えとり」
健康情報を集めている人なら一度は聞いたことがあると思う。
現在「低くなっている体温を上げて健康になろう」といった程度の意味で使われていると感じる。

さまざまなやり方が提案されているが、1番キャッチーなのが「靴下の重ね履き」ではないだろうか。
わたしは「靴下って重ねて履いてもいい物なんだ?」と初めて知った時に思った。

冷えとりという言葉を最初に言い出した本を読んで、ちょっと面白そうだと思って数年前に実践し始めた。

東洋医学という胡散臭い言葉が使われていたが、お医者さんが考案した方法であったので、 体調が思わしくなかったわたしは藁にもすがる気持ちでおこなった。

3年近く実践していた。

個人差がある事柄だろうが、わたしの結論としては「3年程度では大した効果が得られない」である。
悲しいことにお金と手間ばかり掛かった印象だ。

もちろん、本をきちんと読んだので「靴下はあくまで半身浴の代わりであり、可能なら半身浴を長時間すべき」ということは知っているし、その3年の間は半身浴も欠かさなかった。

靴も、重ね履き靴下をはいたまま履ける靴に変えたし、結構マジメに取り組んだ方だろうと思う。

ではなぜ現在はやめてしまったのかというと、これはもうシンプルに「靴下の洗濯が面倒になったから」である。
ここまでマジメに3年もおこなっても洗濯は習慣にならなかった。
嫌々洗濯していたのである。
たぶん、マジメに取り組みすぎたのだ。

確かに、重ね履き用の靴下をはくとポワンと足元が暖かくなり快適ではあった。
しかし劇的な効果が得られた訳ではないのだ。
健康になったという実感が薄かった。
ある日、面倒臭さが最高潮に達し、パタリとやめてしまった。
だってわたしは靴下を洗濯するためにこの世に生まれたわけではないのだ。
靴下の重ね履きをするタイプの冷えとりをしていたら、1日の大半を半身浴と靴下の洗濯で支配されているような気持ちになってしまった。
気持ちだけでなく、実際に支配されていたと思う。
ハイヒールは履けないし、服装も制限される。
(もちろん、服装は何を着ても良いのだが、着膨れした足元に合う系統の服は限られている。そう。足元だけ浮いているとダサいのである)
何というか、拘束されていた感じであった。
ストイックな方はそれが良いのかもしれないが、わたしの性格には合わなかった。

科学的に実証された訳でもないし、本当に健康になっているかどうかは疑問である。
だからと言って、この健康法が間違っているとは言わない。
ネット上ではよく「マネキン(のように冷えた足)に靴下を重ねても無駄である」と批判されているようなのだが、その表現が間違っていると思う。
だって我々はマネキンではなく、血の通った人間なのだ。
血液が流れている限り、なにがしかの方法で足元の冷えが改善される可能性はある。
もっと別の切り口で批判しないと説得力がないと思う。

という訳で言わせて頂くと、実践してみた結果、手間がかかるわりに(そこそこ健康な人には)効果が薄いと言わざるを得ない。
もしかしたら、病気がちな人には効果があるのかもしれない。
しかし「体調があまり良くないが病気という程でもない」という人にはオススメできない。
もっと簡単にできる方法があるだろうからだ。
あえて(靴下を重ねて履く)冷えとりである必要がないのだ。
手間と時間をかける価値があるほど(3年程度の期間では)効果が得られない。
もっと長く続ければ、毒出しと言われる現象も起こって体調が良くなったのかもしれないが、効果が薄いと続けにくい。
やはり、健康は「食事、睡眠、運動」が基本であり、簡単であり、1番効果が高いのだろうと思う。

運動をしない健康法は少し胡散臭い。

コラム

Posted by Yuka